アーサー・パッタナー・デック財 団(児童発達ボランティア財団)


 
   

* 活動内容

1. 児童売春や麻薬、エイズなどの危険を自ら回避できるようにライフスキルトレーニングを行う
2. 自立支援・相談(学校紹介・職業案内・精神的サポート等)
3. 緊急避難場所の提供及びファーストエイド
4 . ストリートチルドレン状況把握の為のフィールド調査
5. タイ国内・国外へのアプローチ
 (サイト、ビラ、ステッカー等を通じて彼の存在を伝える)
6. 他の施設との連携(政府福祉局・他NGO等)

* 「ドロップインセンター」の役割とは?

現在、チェンマイには600人を超えるストリートチルドレンがいると予想され、
彼らは常に児童売春やHIV/AIDS、麻薬などの危険にさらされています。
ドロップインセンターでは、そのような子ども達への緊急避難場所の提供のみならず、
彼ら自らが危険を回避できるように、
WHO(世界保健機構)が定めた「ライフスキルトレーニング」を行い、
エンパワーを軸に、彼らの“生活の質”向上を目指した活動を行っています。
更に子どものニーズに対応できるよう、同NGO内の「子どもの家」、
社会開発福祉局やその他のNGOとも連携し、子どもへの職業案内、
他の教育施設への紹介等、子ども達への相談窓口にもなっています。




『Life Skill Training』
 1944年、WHOは、世界で社会問題となっている若者の飲酒、煙草、
薬物乱用、無防備な性交渉、妊娠、自殺、躁鬱などを防ぐことを目的として、
ライフスキルトレーニングの指針をまとめました。
これは若者自らが考え、危険を回避できるように促すためのトレーニングで、
従来の覚える教育ではなく、子ども達自身が相互的に学びあい、
彼らのエンパワーメントを促しています。
 Life Skill Trainingとは、子ども達が安全で幸せな生活が送れるよう、
危険から身を守るための適応能力を磨くプログラムです。
このプログラムの狙いの一つはHIV(AIDS)から身を守る知識を身につけること、
二つ目には、彼らの人生そのものが意味のあるものだと自覚させることです。
例えば、彼らが適切な状況判断、危険な行為の拒否、他者とのコミュニケーション、
感情をコントロールできるようにするために、
グループディスカッション、寸劇、ゲーム等を通じて疑似体験をさせながら、
それらの能力を高めていきます。




『フィールドワーク』

 スタッフは公園、市場、商店街、娯楽施設など、
場所毎に担当者を決め、各自が出向いて“ストリートチルドレン”と接する機会を持つようにしています。
子ども達と知り合い、信頼関係を築いていくことで彼らから受け入れられ、
支援活動を行うことができるようになります。
支援活動を通して、彼らに希望を持たせ、新しい人生の道が選択できるように導きながら、
社会において彼ら自身の力で再び歩み出せることを目指しています。




『子どもの家(セーフハウス)』

 この家は市内から離れた場所にあり、
フィールドワークを通じて接する“ストリートチルドレン”の中から救済された彼ら達が、
ここで共同生活を営んでいます。
彼らに衣食住や医薬等の物質面の支援だけでなく、様々なアドバイスや相談にものっています。
この家でも活動を通して彼ら達に新しい人生への道を見出してもらうと共に、
健康維持のための活動も行っています。
将来的に質のある生活を送れるように成長してほしいと考えています。
この家は彼らそれぞれにとって新しい人生を考えるチャンスの場になっています。




『職業訓練プログラム』
 “ストリートチルドレン”と呼ばれる子ども達が、人生の道を選択しなければならなくなった時、
少しでも彼らの選択肢を広げる意味で、この職業訓練プログラムが用意されています。
彼らがバティック(ろうけつ染め)やお菓子作りなどを自分の手で取り組み、学んでいく過程で、
危険を伴わない職業を選択していくように導いたり、
将来彼らが学校や職業訓練センターなどへ進学するための準備段階として、
少しでも彼らの持つ能力を高めるためのプログラムです。
このプログラムによって彼ら自身で自分たちの進む方向を見つめ、
安全な職業に就くことによって、一般社会に適応し、
幸せな人生を歩めるようになるまでを目標としています。

 

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